42年目の「世界観光の日」、昨年は観光業にとって最悪の1年に

中国網日本語版  |  2021-09-28

42年目の「世界観光の日」、昨年は観光業にとって最悪の1年に。

タグ:世界観光の日

発信時間:2021-09-28 13:48:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 27日は42年目の「世界観光の日」だ。世界経済の発展及び人々の物的水準の向上に伴い、観光はすでに人々の生活における不可欠な息抜きの手段になっている。しかし昨年より新型コロナウイルスの影響を受け、世界各国の観光産業が重傷を負っている。今年は世界の観光業が大きな危機を迎えた2年目で、各国は観光業の回復を願っている。中国は1983年に正式に世界観光機関の加盟国になった。


 観光業は世界の最も重要な産業の一つで、世界の10分の1の人口に雇用機会を提供し、無数の人々の生計を支えている。新型コロナウイルスの影響を受け、観光業と直接関連する1億から1億2000万人分の雇用枠が脅威にさらされている。


 世界観光機関が今年1月28日に発表したデータによると、新型コロナウイルスにより世界の観光客数が大幅に減少している。世界の観光業の収入は昨年、1兆3000億ドル減少し、「観光業にとって史上最悪の1年」になった。


 世界観光機関は声明の中で、「世界の観光業が昨年失った収入は2009年のリーマン・ショックによる損失の11倍にのぼる。1億から1億2000万人分の雇用枠がリスクに直面している」とした。


 声明はまた、「世界の入境観光客数は昨年、前年比で延べ10億人減少し、下げ幅が74%にのぼった。うちアジア太平洋は84%減で下げ幅が最大。アフリカ及び中東は75%減。欧州は昨年の夏に小規模かつ短期的な反転上昇を迎えたが、通年で70%減となった。アメリカ大陸は69%減」とした。


 新型コロナウイルスの接種率が低いことから、発展途上国の観光業が受ける感染症の衝撃が最大になっている。


 世界観光機関は、各国の観光業の再開は世界経済の回復と成長を支えるが、広範かつ公平なワクチン分配が極めて重要になるとの見方を示した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月28日


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