中国観光研究院と旅行サイトの「携程旅遊(シートリップ/Ctrip)」が発表したデータによって、9月20日に正式に開園したユニバーサル・スタジオ・北京が注目度を集めた効果により、今年の国慶節連休(10月1日から7日)に最も人気があった旅行先は北京だったことが明らかになりました。
ユニバーサル・スタジオ・北京はアジアで3番目、世界で5番目のユニバーサル・スタジオであり、過去最大規模のユニバーサル・スタジオでもあるなどで、開園当初から注目を集めました。中国の旅行サイト-「去哪児(qunar、中国語で「どこに行く?」の意)」によりますと、正式開園が発表されてから30分以内に、北京を目的地とする航空券の検索件数は前週の同日の4倍を超え、プラットフォーム「携程」では、ユニバーサル・スタジオ・北京が開園を宣言した1時間内の「ユニバーサル・北京リゾート」に関するアクセス数が830%上昇し、周辺ホテルについてのアクセス数は前週同日よりも320%増加しました。
2016年の上海ディズニーランド開園が上海経済を牽引したのと同様に、ユニバーサル・スタジオ・北京も北京の観光と経済に大きな効果をもたらしました。「去哪児」によりますと、今年の国慶節連休に北京のホテル予約数は2020年同期より57%増加し、ホテルの1泊当たりの平均宿泊料金は前年同期より100元(約1500円)ほど高い598元(約1万300円)に達しました。
北京市政府の調べによれば、ユニバーサル北京リゾートは国慶節連休期間中に営業時間の延長やショーの追加開催を行い、1日の入園者人数は平均で延べ2万5000人を超えました。うち、他の省や直轄市からの観光客が約半数を占めたとのことです。(雲、鈴木)
「中国国際放送局 日本語版」より 2021年10月8日