米香港駐在総領事のジャームス・カンニンハム(郭明翰)氏は先般、香港復帰後10年らい、「一国二制度」は香港で成功し、香港は依然として中国で最も開放的で、最も進んだ地域である、と述べた。
ジャームス・カンニンハム氏は、過去の十年を振り返ってみると、香港はアジアの他の地域と同じように、さまざまなチャレンジを経験してきたが、香港の経済が成功裏に景気を回復したばかりでなく、過去の3年間で強たな成長を遂げ、香港の国際金融センターとしての地位も強化された、と述べた。
香港は中国の現代化都市として、法律制度を守り、自由で平等な市場の原則を実行し、自由なビジネス活動を認め、宗教を含む自由と人権を尊重している。活気にあふれる、非常に発達した開放的な国際的都市として、香港は中国ばかりでなく、世界にも大きく貢献した、と述べた。
香港が成功を収めた重要な理由の一つとして、中国中央政府は数年らい、実際的な行動で香港の経済発展と繁栄をサポートしてきたからである。例えば、香港特別行政区と「大陸部と香港のより緊密的な経済貿易関係を設立する取り決め(CEPA)」に調印し、大陸観光客の香港人の「個人観光」を開放し、広大な珠江デルタ地区の協力を強化し、人民元の使用範囲を拡大するなど。これらは引き続き香港の将来の成功の要因となろう。
ジャームス・カンニンハム氏によると、アメリカ政府は、「一国二制度」の成功を期待している。1997年前後において、国際社会はこの歴史的な実験に非常に注目していた。現在、アメリカは依然として香港の将来に大きな希望を抱えており、香港の成功はアメリカの利益に緊密にかかわるものである。香港はアメリカの15番目の輸出市場であり、6万人のアメリカ人が地元で生活しており、毎年100万人のアメリカ観光客が香港に観光をおこない、1200カ社のアメリカ会社がここに事務所や地域本部を設立し、アメリカの香港での直接的投資は380億ドルに達する。
ジャームス・カンニンハム氏は、アメリカは香港が成功の道を歩み、香港が引き続き発展するよう期待していると述べた。
「チャイナネット」2007年6月28日