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温室効果ガス排出削減に真剣に取り組む中国
発信時間: 2007-11-19 | チャイナネット

難局のなか、活路を求めて

高広生氏によると、中国のエネルギー効率の低下と温室効果ガスの排出過多を生む主な原因は、エネルギー生産とその利用技術の立ち遅れだ。

一方、現在のエネルギーの開発、供給、転換、輸送・分配技術および工業技術とその他の最終エネルギーの利用技術はいずれも先進国との間に大きな格差があり、また中国が力を注ぐ業種では立ち遅れた加工技術の占める比率が依然として高い。

たとえば、大規模な鉄鋼コンビナートと小規模企業の間には1トンあたりの総鉄鋼消費量で約200kg(標準炭換算)の差があり、合成アンモニア製品1トンあたりの総エネルギー消費量では大・中規模企業と小規模企業との間に300kg(標準炭換算)の差がある。

深刻な先進技術の欠如と遅れた加工技術が併存することにより、中国のエネルギー効率は先進国レベルを10ポイント下回り、高エネルギー消費製品の単位GDPあたりのエネルギー消費は先進国レベルを約40%上回る。

気候変動に関しては、最終的には科学技術に頼る必要がある。中国は現在、エネルギー、交通、建築などの大規模インフラ設備を建設中であり、先進的で温室効果ガスの排出削減に有効な技術を速やかに獲得できなければ、これらの設備の過剰排出が今後数十年にわたって続くこととなる。こうした事態は、気候変動と温室効果ガスの排出削減に向けた中国の取り組みに厳しい試練を突きつけている。

このため、中国の温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みには国際的な技術協力が欠かせない。

「中国の対気候変動処理国家計画」は、気候変動を観測、モニタリングするための技術面において国際社会の技術支援が必要であるとして、次のような技術を挙げている。

・大気および海洋・陸地の生態系観測技術

・気象・海洋・資源衛星の技術

・気候変動のモニタリングおよび検査・測定技術

・気候システムのシミュレーションおよび計算技術

これらの中にはさまざまな先進的観測設備やその製造技術、高識別率・高精度の衛星技術、衛星・リモートセンシングの情報抽出技術、高性能の気候変動シミュレーション技術など、中国が気候システムの観測体制を築くうえで早急に必要な技術が含まれている。

このほか、大規模なインフラ建設を進める中で温室効果ガスの排出を削減するために必要な技術として、高効率で低汚染の炭燃焼発電技術、大型の水力発電技術、新型の原子力発電技術、再生可能エネルギー関連技術、クリーン燃料車・ハイブリッド車の技術などがある。

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