今年の「両大会」は、北京五輪の前に行われる最大の政治的行事として、国際的な会議といっていいほど世界の注目を浴びている。2月29日の統計では、42の国の225のメディア、843人の記者が取材を申し込み、その総数は昨年より20%増加した。
この数年、「両大会」は益々開放され、特に今年は今までにないほど便利になっている。例えば、国際クラブから人民大会堂までの「フリーカー」の運行、各メディアへの公共テレビ放送シグナルや写真の無料提供、オンラインでの取材申し込みや取材連絡、携帯のショートメッセージによる会議日程などの通知、茶菓子の無料提供などだ。
米国で最も影響力のある中国語新聞「僑報」は、次のように評している。「両大会」の開催は、中国の人たちが政治に参加する重要な日であり、世界の世論は北京に注目し、中国を論評する。それは、中国人は自己の目標を示しそれを実現する努力を説明するが、これは中国人だけのことではなく、アジア太平洋地域、ひいては全世界に影響を与えるからだ。
改革・開放政策が実施されて30年、「中国の要因」が世界に与えた影響は各方面にわたる。経済、政治、外交、文化など、多くの分野が、程度の差こそあれ国際社会に融合し、国際社会の多くの利益も中国と密接な関係がある。中国の一部の法律政策も、多国籍企業や経済団体、政治団体の方策に影響を与え、中国が短期間に得た今までにない発展の業績や経験は、多くの発展途上国の手本になった。
外国人記者とって中国の政治は、今まで通り注目する問題であるが、すでにそれだけではなくなっている。機構改革、人事異動、北京五輪、経済、民生、環境保護など、「両大会」が益々開放され透明度が増すにつれ、外国メディアは中央から地方にいたる政府要員や経済学者、芸能人、出稼ぎ労働者と密接に接することも出来るようになった。そしてより正確で客観的な中国を理解し報道している。
「両大会」を取材する外国人記者はますます多くなり、報道取材もどんどん自由になってる。これは「両大会」の盛況と今までにない透明度を表すものであり、自信や能力、包容性、国際社会から注目が高まっていることに対する度量をも示しているようだ。
こうした意味から言えば、中国の「両大会」に関心を持つのは、つまり中国の将来に関心を持つということであり、そして世界の発展に関心を持つということでもある。
「チャイナネット」2008/03/06