日本で携帯電話が発売されてから約30年になり、形状が持ち歩ける電話から情報通信端末へ変化した。これまでの激動の歩みから、さらにその先の展望を予測していこう。日本の@DIMEが伝えた。
小型化から大画面、将来は体内へ?
持ち出せる車載電話として日本初の携帯電話が発売されたのは、今から31年前だ。青森公立大学准教授の木暮祐一氏は「国内初の端末は重さが1キロ近くあったが、モトローラの上陸をきっかけに、日本でも一気に小型化が進んだ」と振り返る。
やがて時代は、アナログからデジタルへと移り変わった。1999年にはネット接続サービスがスタートし、2000年には写メールがリリースされた。情報検索やチャット、写真のシェアが普及した。以降、ワンセグやおサイフケータイなど、先進的な機能が追加された。日本のケータイはまさに世界の最先端だったが、2007年にiPhoneが登場し、状況は一変する。
木暮教授は「スマートフォンの時代が到来し、オープン化の波にのまれ、海外メーカーが台頭する一方で、多くの日本メーカーが撤退を余儀なくされてしまった。IoT(モノのインターネット)の時代になっても、核となるのはやはりスマホだろう。その頃にはIoTのセンサーがコンタクトレンズに内蔵されているなど、インプランタブル(体内埋め込み)な世界が実現しているかもしれない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月22日