リムパック参加は南中国海の島礁と引き換えにはならない

リムパック参加は南中国海の島礁と引き換えにはならない。米国側は中国による南沙諸島での建設に不満で、中国側への招待の取り消しによってこの態度を表明した。中米軍事協力に問題が出たことははっきりしている…

タグ:ワシントン 環太平洋 合同 演習

発信時間:2018-05-25 17:00:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 米国が西太平洋への軍事力投入を強める中、周辺海域は、中国が国家の安全を守るためにますます重要な前線となりつつある。中国は南中国海方面で、米国からのますます高まる圧力を感じている。それにもかかわらずわれわれは冷静さを保ち、米国側との建設的な疎通の強化をはかっている。


 だが中国が自らの領土で何をするかは、中国の主権にかかわる。ワシントンは南沙諸島における「争い」を持ち出して事を論じるべきではない。これらの「争い」について言えば、中国はベトナムやフィリピンなどとしっかりとこれをコントロールしており、深刻な摩擦の発生を示すいかなる兆候もない。外部の力の介入と干渉は以前から、南中国海情勢の緊張の主要な原因となっている。中国と米国が南中国海での駆け引きをコントロールできるかは、域内諸国同士の紛争に代わり、この地位域の最大のリスクとなっている。


 ワシントンは、中国を主要な「戦略的ライバル」とみなした動きをまさに進めつつある。もともと協力に限りのあった中米両国の軍事分野での接触は今後ますます減っていく可能性が高い。中米軍事交流はこれまでも脆弱だった。両国関係がどこかで変調をきたすと、まずその打撃を受けるのは軍事協力だった。これまでは中国がまず後退して米国側に抗議を示すことが多かったが、今回は逆となった。


 だが両国の軍隊がその距離を広げていけば、損失は一方的なものではなくなる。両国の互いに対する軍事的な疑念が高まれば、判断の誤りも起こりやすくなる。


不幸なのは、これが中米軍事関係の未来の行末になりつつあるということだ。今後のアジア太平洋地域情勢に対する中国の準備は少なくともこれを十分に考慮する必要がある。われわれは、ますます友好的でなくなる米国の軍隊と向き合わなければならないだろう。中国は軍事力の建設を加速し、中国が核心的利益を持つ地域での米国のわれわれに対する尊重を勝ち取らなければならない。


 南中国海で中国は絶対に米国に譲歩しない。米軍が南中国海での活動を強めるなら、中国側は南中国海での軍事配備をいっそう強化せざるを得ない。南中国海での中国と米国の平和的な関係は極めて重要である。平和の土台となるのは、力の均衡と相互の尊重であり、米国の決めた「ルール」に中国が従うことではなく、この点も同様に極めて重要となる。この複雑な関係を適切に処理できるかは、中国の戦略的な駆け引きの能力と知恵が成熟したものであるかの試金石となるだろう。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月25日  


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