7日、北京で開催された第21回中国・EU経済・貿易混合委員会で、中国と欧州連合(EU)は中国・EU経済・貿易の一層の発展の促進について、8項目の共通認識に達した。会議の後、双方は『知的所有権保護の強化に関する了解覚書』などの合意文書に調印した。
中国・EU双方は1985年の『経済・貿易協力協定』の充実化、EUの対中経済・貿易政策文書、知的所有権保護の強化など幅広いテーマをめぐって、実務的で突っ込んだ意見交換を行った。
会議の席で、中国の薄煕来商務部長は次のように述べた。当面中国・EU間の経済・貿易関係は安定した、急速な発展という重要な時期にさしかかっている。双方が長期的な視点に立ち、ともに努力し、双方間の経済・貿易関係の発展のために、新しい思考を模索し、新しい内容を注入し、新たな原動力を加えて、今年9月に双方首脳間で達成された共通認識を実行に移すべきである。
欧州委員会のマンデルソン委員(通商担当)は、経済・貿易関係は中国・EU関係の重要な牽引役であり、EU側は中国との経済・貿易関係を極めて重視しており、そして終始開放の拡大、対話と協議を通じて貿易関連問題を適切に解決し、経済・貿易関係がスムーズに進むことを望んでおり、良好な経済・貿易関係を維持し、双方の経済が絶えず発展することを促す、と語った。
中国・EU間の8項目の共通認識は次の通り。
1、双方は1985年の『経済・貿易協力協定』の全般的原則の充実化および関連問題をめぐる協議について周到な準備を行い、できるだけ年末までに協議範囲で合意に達するよう努めると同時に、『パートナー協力協定』の早期調印の促進に力を入れる。
2、貿易摩擦が生じた際、友好的話し合いの方式を通じて問題の解決を図る。
3、広東、江蘇の両省の知的所有権苦情処理・サービスセンターがそれぞれ、中国・EU商会との間で知的所有権保護に関する技術や経験の面で交流を展開する。
4、「中国・EU経済貿易協力ウェブサイト」を開設し、中国・EUの企業、特に中小企業間の協力の展開を促進する。
5、サービス貿易分野で、局長クラスの交流と対話を展開する。
6、混合委員会の下に農業貿易、ハイテクおよび中小企業作業グループを設置する。
7、鉄鋼貿易に関する非公式対話をスタートさせる。
8、『中国・EU貿易プロジェクト』の枠組みで、「持続可能な貿易」専門化グループを設置する。
薄煕来商務部長はまた、EUは中国の経済発展および市場経済建設での成果を直視し、客観的かつ公正な立場から中国の完全なる市場経済国としての地位を認めるようEU側に呼びかけた。
薄煕来商務部長はさらに、中国は世界貿易機関の新しいメンバーであると同時に、発展途上国のメンバーでもあり、中国の経済発展プロセスにおいては、依然として地域間経済発展のアンバランス、貧困人口などの問題に直面しており、中国のさらなる市場開放を求める上では、必ず中国の発展途上国としての基本的な国情を考慮に入れなければならない、と語った。
「チャイナネット」2006年11月9日