農業部新聞弁公室によると、保護的耕作プロジェクトの実施5年このかた、中国は167の県を国家クラスの保護的耕作テストケースに指定し、テスト耕作面積を2000万ムー(15ムーは1ヘクタール)に広げ、良好な経済的、生態的及び社会的効果が見られるようになった。
保護的耕作プロジェクトの実施は、生態環境の保護、耕地の持続可能な利用、コスト削減及び効率の向上を目指し、土壌の流失の防止、土壌の質の向上、温室効果ガス排出量の削減、農民の収入増、農業の持続可能な発展の促進などの面で役割を果たしている。
農業部が設立した10のテスト地域のあわせて14種類の農作物の状況を見ると、13種類の農作物の収穫高が増えており、そのうち、大豆の収穫高は3割増以上となり、トウモロコシ、小麦、雑穀などの収穫高も著しく増えている。
保護的耕作プロジェクトの実施によって、二毛作地域には1ムーあたりのコストは101元減となり、一毛作地域は1ムーあたりのコストが40元減となっている。
そのほか、農作物の茎(くき)を肥料としたり、土地を耕さず直接播種するやり方で、土壌の有機質の含有量を高め、水分の蒸発を減らし、耕地の持続可能な利用をも促している。
「チャイナネット」2007年3月27日