交通! 交通!
競技施設周辺に建設していた62本の道路のうち34本と、4基の立体交差橋のうち1基ですでに開通の条件が整った。施設に対して「何らかの問題」が起きると疑問視する人はほとんどいないが、むしろ交通に懸念を示す人が多い。
「五輪期間中の交通問題については自信がある」。こう語る王副主席は、北京は公共交通を大々的に発展させており、「閉ざされた都市」になることはないと強調した。
北京市の自動車台数はすでに300万台に達した。年平均35万台ずつ増え、日間販売台数は1000台にのぼり、これが交通状況を一層悪化させている。五輪期間中に車の流れをスムーズにするため、市政府はインフラ整備を強化したり、公共バス料金を安くして利用を促進するなど、様々な措置を講じて公共交通を発展させたり、新たに4路線の地下鉄を建設したりしている。統計によると、30%以上の市民が公共交通を利用しているという。王副主席は「さらに市民に対して交通ルールを順守する教育をする」と強調した。
交通部は今年6月、政府サイトで「北京五輪及び予行競技時の道路交通の保障及び輸送サービスの実施プラン」を公布した。プランによると、「五輪特別通行証」を持った車両は直接、「五輪用車線」を優先して通行できる。警察車両が先導する五輪専用車については、「五輪用車線」沿線にある料金徴収所で先ず、通過回数を自動記録して後に一括して支払う。料金所では停車する必要はない。その他の五輪用車両については、料金を予め支払うか、またはカードを購入するか、またはETC(自動料金収受システム)を利用して、料金所での車の混雑を解消するとしている。
王副主席は「市政府とBOCは公用車を利用しないよう呼びかけるとともに、『車友の会』に運転の回数を減らすよう求めることにしている。北京はこの面で成功した経験がある」と語った。昨年11月、「中国アフリカ協力フォーラム北京サミット」開催中に北京市では、利用されなかった公用車は50万~60万台にのぼり、50万~60万のマイカー族も「車友の会」の運転しないよう求める呼びかけに応えたという。
「北京週報日本語版」より2007年8月7日