中国共産党第17回全国代表大会(十七大)の代表を務める財政部の謝旭人・新任部長はこのほど取材に応える中で、良好な環境を創出して、経済成長モデルの転換を促進する長期的なメカニズムを構築するとの財政部の方針を明らかにした。同部の公式サイトが伝えた。
謝部長は次のように述べた。
これからの中国は財政政策ツールを総合的に活用するとともに、通貨政策をバランスよく配置して、経済の順調かつ急速な発展を促進する。財政支出構造は調整され、改善される見通しだ。また「三農」(農民、農村、農業)、教育、医療・衛生、社会保障といった重点支出項目が強化され、国民の生活が一層改善される見込みだ。
これと同時に、中国は財税改革を引き続き推進する。公共の財政システムを改善し、新しい企業所得税法を全面的に実施し、全国的規模での増値税(付加価値税)転換推進プランを制定し、総合的な視点と分類作業とが結びついた個人所得税制度を研究し、燃油税をタイミングよく打ち出し、資源税制度を改革する。移転支出制度を規範化し、中央・地方間の財政力や権限のバランスが取れた財政管理体制を整える。
独自開発の推進については、企業を主体とした技術革新システムの構築を支援し、産業構造の改善・グレードアップを促進する。基礎研究、最新の技術研究、社会的利益を踏まえた技術研究、重大な研究開発プロジェクトなどを支援する。
このほか財政面から省エネ、汚染物質排出削減、環境保護への支援を強化し、生態環境補償メカニズムの構築を推進する。
「人民網日本語版」2007年10月17日