このほか、省エネ・産廃削減のハイテク技術により、同社のアルミナ生産にかかるエネルギー消費レベルは大幅にダウンした。中でも、焼結法を強化したアルミナ生産技術は第8回中国特許金賞を受賞。この技術の応用で、エネルギー消費量は従来の焼結法に比べ41.7%減となり、採掘率は6ポイント上がり、赤土の排出量は40%減少した。さらに、同社は汚水処理にいっそう力を入れ、工業用水の循環利用率を高め、新たに使う水の量を減らすよう最大限の努力をしている。今では80%以上のアルミナ生産企業が工業排水のゼロエミッションを実現した。
アルミ電解の分野においては、同社は、省エネおよび有害廃棄物削減にかかわる新技術の開発と普及、応用に力を入れている。とりわけ、電解槽の寿命の向上など、重要な技術の開発に成功をおさめるとともに、全業種へ向けての普及を進めている。現在、国内で新たに建設されるアルミ電解工場はすべて同社で研究開発した技術を採用している。アルミ電解の技術装備においては世界進出も果たし、インド、カザフスタン、イラン、アイスランドなどへ輸出し、ブランド名を確立している。
中国鋁業公司はこのほか、採掘と同時にダメージを受けた生態環境の修復活動も積極的に行っている。すでに採掘を行った鉱山では土地を再開墾するとともに、採掘と再開墾を一体化した技術を開発、実施し、世界の先進的レベルにまで達した。現在、同社が再開墾した面積は9838畝(約656ヘクタール)に達する。
長年の省エネ・産廃削減の試みについて同社総経理の肖亜慶氏は、高エネルギー消費の原材料メーカーに属する同社の発展にとって、こうした努力をしつづけることこそ重要な意味を持つ、と言う。同社が6年間で節約した305万トン以上の標準炭は、2つの中型炭鉱の年間生産量に相当する。また同社は、5590万トン以上の節水、10億キロワット/時の節電を行っている。
肖氏によると、今後5年間、同社は引き続き省資源の姿勢を貫き、117件の省エネ・産廃削減プロジェクトを予定しており、その総投資額は317億4000万元だという。2010年までには、GDP1万元創出あたりの標準炭消費量を0.98トンにまで削減するなどして、エネルギー消費の対GDP原単位を20%削減する予定だ。
「北京週報日本語版」より2007年11月12日
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