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07年のマクロ調整政策とその成果
発信時間: 2007-11-15 | チャイナネット

積極的な成果を獲得

国家統計局の姚景源チーフエコノミストの指摘によると、まさしくマクロ調整の強化・改善によって、中国は急速な経済成長から過熱気味の経済成長への転換を防ぐことができた。世界経済の急速な発展がもたらしたチャンスをよく利用して、持続的、安定的かつ急速な経済成長を保証した。また消費、投資、外需の三大ニーズもマクロ調整の目標達成に向けた方向転換を促した。今年第1~第3四半期(1~9月)の統計データをみると、マクロ調整の成果は次の点に現れている。

(1)国民経済が引き続き安定した急成長を維持した。今年1~9月の国内総生産(GDP)は16兆6043億元に上り、前年同期比11.5%増加し、増加率は前年同期を0.7ポイント上回った。しかし第2四半期に比べると2.4ポイント低下しており、急速な経済成長から過熱気味の経済成長への動きが緩和されたことがわかる。

(2)構造調整に積極的な変化が出現した。三大ニーズが経済成長を牽引した。国家統計局の推計では、今年1~9月の経済成長に対する貢献度は、消費が37.0%、投資が41.6%、外需が21.4%だった。三大ニーズが経済成長をともに牽引する局面が出現した。

(3)経済成長の質と効率が引き続き高まり、財政収入と企業利益が大幅に増加した。国民経済の安定した急成長に伴い、年初以来、財政収入と企業利益は過去数年間の急成長傾向を維持している。

(4)国民への恩恵が目立って増え、雇用と所得が引き続き増加した。年初以来、都市部の就職者数が増加を続け、都市・農村の個人所得が近年でもまれなほど急増したほか、財政の収入の絶え間ない増加によって、国民生活の改善への支援が強化された。

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