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中央経済工作会議からみた来年の経済動向
発信時間: 2007-12-10 | チャイナネット

「活」:改革開放とシステム刷新で活力を

「体制やシステムの改善で新たな成果を上げる」「自主革新を堅持し、競争における優勢を作り出す」「農村経済を繁栄させる」「対外開放構想を革新させる」「起業による雇用機会の創出を図る」――中央経済工作会議で打ち出された方針から、来年の経済工作はさまざまなレベルで活力に満ちたものになることが分かる。

改革は常に経済社会発展の強力な原動力だ。会議によれば、来年は政府の機構改革をさらに進め、政府の役割への見直しを急ぐという。行政をより効率的で便利にし、公共サービスを強化するねらいだ。

金融は現代経済の中心だ。中国金融業の発展が停滞状況にあることから、中央経済工作会議は金融体制改革の徹底を打ち出し、現代的な金融システムを構築していくとした。生産要素市場においては、金融資本が重要な役割を果たす。資本が流れていく場所に、その他の生産要素も集まるものだ。金融体制改革で中国経済はさらに活力が増すことになる。

研究開発能力が劣ることで、中国の企業競争力は長期にわたり制約されてきたが、企業は自主的な刷新で競争力を強めている。会議では、自主刷新能力の向上、需要動向に従うこと、企業の主体的地位の強化、技術革新の奨励と科学技術分野での成果を事業化するための法的な保障や政策体系、奨励体制、市場環境を整えることなどが打ち出された。

また、起業があってこそ柔軟な就業が可能となる。会議では、起業により雇用機会を創出することや起業支援システムの整備を進めることが打ち出された。そのために、政府は来年、資金調達ルートの拡充と市場参入規制の緩和に加え、税制優遇策の実施や起業訓練など個人を対象とする起業奨励策の強化で、就職先を増やしていく考えだ。

「人民網日本語版」より2007年12月10日

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