ポイント3:人々がより多くの経済発展の恩恵を享受 住民消費の実質伸び率は高い成長レベルを維持
マクロ経済の持続的発展や国の積極的な雇用政策により、2007年の中国の就業状況に改善が見られた。雇用状況の改善で、新規増加就業者数が多くなり、企業収益の向上で労働者賃金の水準が上昇した。また農産物の値上がりにより、多くの農民たちが利益を得、都市部と農村部住民の収入は比較的速い伸びを示して、国民は経済成長の恩恵をこうむっている。
2008年は、長年のマクロ経済の好景気、就業者数の大幅な増加、住民の収入増加、消費構造の合理化などが消費拡大を促す上で大きな役割を果たすだろう。そしてこれらの要因は、2008年の中国消費市場の高い伸びを決定付け、2008年の北京オリンピックは、国内消費市場に「オリンピック景気」をもたらすことになるだろう。
改革開放政策が実施されてから、消費財小売額の潜在的な伸び率は、10%前後のGDP成長率に見合った約12%だ。2006年から2007年の社会消費財小売総額の実質伸び率はすでに12%で、2008年の伸び率が高くなる可能性は少ない。2008年の社会消費財小売額の伸び率は、2007年を0.6ポイント下回る15.8%を予想しているが、実質の伸び率は約12.5%で、2007年の実質伸び率とほぼ同じ水準を維持する見通しだ。
「チャイナネット」2008年1月7日
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