国家統計局の関係責任者は先般、消費が2007年のGDP成長率への貢献度が、7年ぶりに投資を上回ったことを明らかにした。2007年のGDP成長率11.4%のうち、消費、投資、純輸出の貢献度は、それぞれ4.4、4.3、2.7ポイントだった。
国家統計局の速報データによると、GDPは前年比11.4%増の24兆6619億元で、その内訳を見ると、社会消費財小売総額は8兆9210億元、名目で前年比16.8%増となり、伸び率は前年を3.1ポイント上回った。社会固定資産投資は13兆7239億元で、名目で前年比24.8%増、伸び率は0.9ポイントのプラスになった。貿易黒字は、前年比47.7%増の2622億ドルで、伸び率は26.3ポイント低下した。
専門家たちは、長い間GDPの成長に貢献してきたのは投資で、消費の寄与率が低いというアンバランスな構造が、中国経済の脆弱点だったと指摘していた。
2001年以来、投資のGDP成長に対する寄与率は、6年連続で消費を上回っていたが、昨年現れたこの変化は、中国経済の成長に転換の兆しが現れた可能性がある。国民所得の急速な増加や内需拡大政策による効果の顕著化、2008北京五輪の開催などにより、2008年には経済成長をけん引する消費の役割がさらに大きくなると見られている。
「チャイナネット」2008年1月30日 |