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世界的物価上昇の原因及び中国への影響
発信時間: 2008-01-30 | チャイナネット

昨年下半期以来、中国の消費者物価の全体的レベルが上昇を続けており、政府はこうした状況を非常に重視している。中央政府の経済活動会議では、経済の急速な成長から加熱気味の成長への転換を防ぎ、構造的な価格上昇から明らかなインフレへの転換を防ぐことが、マクロ調整の主要任務として明確に位置づけられた。価格の構造的上昇が出現したことは、中国経済自身にも原因があるが、国際市場における石油や穀物といった基礎製品の価格の大幅上昇、およびそこからもたらされた世界的な価格上昇も、中国経済に対し輸入面でのインフレ圧力を形成し、国内の価格上昇を引き起こす重要な外的要因となったのであり、軽視することはできない。

(1)国際市場の商品価格と主要国の消費者物価が上昇

数年来、国際市場における石油、鉄鉱石、金属などの基礎製品の価格が継続的かつ大 幅に上昇し、トウモロコシ、大豆、小麦などの大規模農産品の価格にもはっきりとし た上昇傾向が現れた。多くの国・地域で消費者物価指数が上昇しており、世界的な価格上昇によるインフレ圧力が目立って強まっている。

2007年には、国際市場における資源性製品や農産品の価格は継続的な上昇傾向を維持した。原油の先物取引価格は年初の1バレル=約50ドルから一挙に跳ね上がり、年末には約90バレルに達した。08年初頭には100ドルの大台を突破し、現在は90ドル前後で推移している。鉄鉱石価格は05年に前年比71.5%上昇し、06年には同19%上昇し、 昨年は9.5%上昇した。農産品価格も大幅に上昇し、シカゴ先物市場(CME)では昨年12月、小麦価格が前年同月比83.7%、大豆が同74%、トウモロコシが同12.7%それぞれ上昇した。ここ2年間の累計上昇率は小麦が110%、大豆が190%、トウモロコシが95%に達する。

世界的なインフレの状況をみると、先進国のインフレ率は全体的に緩やかな上昇傾向にあり、新興市場および発展途上国は数年連続で小幅に鈍化した後、再び上昇に転じている。 

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