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1月のCPI上昇率、11年ぶり新記録の背景(2)
発信時間: 2008-02-20 | チャイナネット

▽食品類価格が上昇率トップ

国家統計局がまとめた統計によると、今年1月は食品類価格が前年同月比18.2%上昇し、上昇率は各項目中トップだった。中でもブタ肉価格の上昇率が最大で、同58.8%も上昇した。国家発展改革委員会価格モニタリングセンターが全国の大中36都市の市場で行ったモニタリングの結果によると、1月のブタ肉価格は前日より低下した日が3日、前日の水準を維持した日が2日で、残る20数日間は前日を上回った。

商務部の黄海部長助理(部長補佐)の指摘によると、大雪災害が食品価格に一定のマイナス影響を与えた。大雪でブタが凍死したほか、輸送もマヒしたため、国が市場での供給を保証するため備蓄肉の放出などさまざまな措置を取りはしたものの、ブタ肉価格は一貫して高水準で推移した。

農業部がまとめた統計によると、大雪災害による全国の農作物の被害面積は1億7700万ムー(1180万ヘクタール)に達し、特に被害が深刻だったのは植物油原料作物、野菜、柑橘類などだった。家畜・家禽類や漁業も大きな被害を受け、災害により死亡した家畜・家禽は累計約6900万頭・羽に及び、水産養殖業では温室設備の倒壊が多数発生した。こうしたさまざまな要因が重なり、1月の食肉とその加工品の価格は前年同月比41.2%上昇し、野菜価格は同13.7%、果物価格は同10.3%、水産品価格は同8.7%それぞれ上昇した。

「人民網日本語版」2008年2月20日

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