▽下半期はCPI鈍化の見込み
国家統計局が統計を取っている商品8類目のうち、1月には5類目が価格上昇し、3類目が価格低下した。具体的にみると、食品類価格は急速に上昇し、住宅類価格は前年同月比6.1%上昇し、タバコ・アルコール類価格は同2.1%、家庭用設備用品・修理サービス類価格は同2.1%、医療・保健・個人用品類価格は同3.2%それぞれ上昇した。衣類価格、交通・通信類価格、娯楽・教育・文化関連用品・サービス類価格はいずれも低下した。このことから、物価上昇を抑えるカギは、食品類価格のコントロールにあることがわかる。
商務部の黄海部長助理(部長補佐)によると、現在、ブタの養殖が回復しつつあるため、ブタ肉価格は今後も高水準で推移する見込みだが、大幅な上昇はないとみられる。気候が暖かくなるのに伴い、野菜価格も下がる見込みだ。現在野菜価格は値下げ傾向にあり、今後も引き続き値下がりすることが予想される。昨年は世界的な大豆の減産があり、大雪災害による植物油原料作物への影響もあったため、今年は植物油価格がやや上昇するとみられる。
国家統計局の姚景源チーフエコノミストによると、今年のCPIの動きは前半が高く、後半が低くなる見込みだ。国の各種調整措置が徐々に実施され効果を現すのに伴い、下半期にはCPI上昇率が鈍化に向かうものと予想される。
「人民網日本語版」2008年2月20日 |