中国では現在、企業14社により自動車部品の再製造のテスト事業が進められており、対象部品はエンジン、ギアボックス、発電機、スターター、トルクコンバーターの5種類に及ぶ。テスト期間は2~3年で、その後は産業発展政策や管理制度、監督管理システムなどを推進していく計画だ。国家発展改革委員会の解振華副主任はこのほど行われたテスト事業の始動式で「今回の事業スタートは、中国の循環型経済にまた新たな内容が一つ加わったことを示している」と述べた。
解副主任によると、中国はすでに自動車社会に突入し、今後は保有台数や廃車台数が大幅に増え、修理に必要な部品の数も増える。廃車の中から再生可能なリソースをどのように有効に回収し、利用するのかが、自動車工業の持続可能な発展にとって大きな課題だ。
再製造とは、廃車から回収した部品の技術的性能や品質を新品と同程度にまで回復させる生産技術プロセス。主に機械電気製品・装備などの中古工業製品を原材料とし、製品の構造や材質が基本的に変わらないことを条件として、高度な洗浄技術、修復技術を使用し、新材料や新技術も加えて、修復や改造を専門的かつ大量に行い、当該製品を主な技術的性能や安全性の面で新品と変わらない程度までリサイクルするというものだ。
「人民網日本語版」2008年3月25日 |