ネットショッピングには問題点も多い。大手ショッピングサイトのフォーラムをみると、「だまされた」という利用者の声がほぼ連日寄せられている。ある調査によると、回答者の72.2%がネットショッピングでは「商品の品質に不安を感じる」と答え、65.9%が「ネットで見た商品と実際に購入する商品が異なるのではないか不安」と答えている。12315消費者苦情センターがまとめたデータによると、2007年に受理したインターネット関連の苦情は888件で、うちネットショッピングに関するものが323件(前年比28.7%増加)で全体の36.4%を占めた。
これまでネットショッピングで最も懸念されていたのは代金支払いをめぐる安全性の問題だったが、同調査では懸念を表明した人は24.9%にとどまった。ある回答者によると、以前はこの点が心配だったが、今ではショッピングサイトの多くが支払プロセスを第三者機関にゆだね、購入者は商品受け取り後、商品を確認し満足すれば第三者機関を通して代金を支払うという方式になっており、消費者が売買の主導権を握るようになり、心配が減ったという。また別のデータによると、インターネット銀行を信頼する人は49.4%に上った。なお「中国青年報」の昨年の調査データでは、回答者の89.7%がネット銀行の安全性に不安を感じると答えていた。
「人民網日本語版」2008年4月1日 |