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エコノミホテル急展開 五輪後はどうなる?
発信時間: 2008-04-02 | チャイナネット

ここ数年、エコノミータイプのホテルチェーンによる投資が全国各地で急増している。北京五輪開催が近づくにつれ、多くのホテルチェーンは次々と新規展開、価格調整を行っており、五輪開催に向け急速な市場シェア奪回をもくろんでいる。このようなエコノミータイプのホテルチェーンの爆発的ともいえる増加に対し、五輪終了後の業界の発展について、業界内の注目が集まっている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

天津では、錦江之星、ホームイン、スーパー8、漢庭などのブランドのエコノミータイプのホテルチェーンが既に続々と立地している。同市河北区でこのほど新たに建設された大悲院商業街沿いの数百メートルの街道沿いには3軒のエコノミーホテルが集中、うち2軒は五輪前の開業を目指している。

五輪開催に伴うビジネスチャンスを獲得すべく、各ホテルは営業活動に余念がない。錦江之星は昨年11月より五輪向け客室予約の受付業務を開始、7天ホテルチェーン集団は同集団初の試みとして、北京・天津両地区の全客室のインターネットオークション予約を行った。格林豪泰はグローバルビジネス旅行サービス専門ブランド戦略を展開、さらに料金改定計画を進めているホテルも少なくない。

仏アコール社が運営する雅高天津天緯宜必思酒店(イビスホテル)の馬瀛総経理によると、現時点で、料金価格は数十元の上昇が見込まれるが、五輪開催直前の価格については、状況をみて判断するという。現在、北京の多くの四つ星、五つ星ホテルの五輪開催期間中の予約価格は、既に平常時の5-6倍に跳ね上がっている。北京のイビスホテルの現在の料金設定は298元だが、五輪期間中は998元となる。

統計によると、昨年末現在、中国国内のエコノミータイプのホテルチェーンブランドは既に100以上に達しており、一部ブランドは200%もの急速なスピードで新規展開を図っている。多くのエコノミーホテル経営者は、僅か1カ月にも満たない五輪期間は決して重要なマーケットではなく、現時点で行っている様々な経営戦略は、いずれも五輪開催後のマーケット拡大を狙ったものだと打ち明ける。

中国飯店協会が起草したエコノミーホテルの経営範囲および国家業界標準が近く公布される見通しであり、本標準は今後、ホテル内の公共空間施設、客室数、基本サービスなどの方面において、エコノミーホテルの規範的管理を行うこととなる。

「人民網日本語版」2008年4月2日

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