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五輪の食の安全:食品提供場所を絞り込み
発信時間: 2008-04-03 | チャイナネット

実験室で食品を検査する食品安全作業員

 

製品の品質と食品の安全性とは、国内の消費者が関心を抱く問題であるばかりでなく、中国の対外貿易で最も摩擦やトラブルが発生しやすい点でもある。中国政府が市場秩序の安定化や製品の品質・食品の安全性の確保で取った一連の措置はどれほどの成果を上げているだろうか。今後さらにどのような保障措置を取ればよいか。製品の品質と食品の安全性に関する常識をどうやって普及させたらよいか。こうした点について、国家質量監督検験検疫総局(質検総局)の蒲長城副局長が取材に応えた。

――北京五輪がまもなく開催される。中国政府は五輪に関連した食品の安全性保障についてどのような取り組みをしているか。

五輪での食品の安全性に関する活動は、ここ数年来の私たちの業務の重点だ。私たちは五輪の食品の安全性が保障されることに自信を持っているとはっきり言える。五輪が順調に開催されるよう、以下の措置を取って食品の安全性を保障する。

(1)企業の参入資格を厳格にする。五輪で提供される食品の生産企業の参入ハードルをより厳格にし、中国の有名企業や国からの検査免除といった品質での実績がある企業を中心とし、参入した企業には一層厳格な監督管理を実施する。

(2)五輪で食品を提供する全ての企業を対象に生産現場での監督管理制度をうち立て、関連企業にも現場での指導と監督管理を実施する。五輪の食品に使用される電子監督管理コードについては、閉鎖管理、現場チェック、検査評価を踏まえて、使用許可を厳格に行う。

(3)すべての食品を対象に提供する場所を絞り、生産企業からレストラン、販売スポットに至る全行程について食品を直接提供する場所を絞り込む。監督や抜き打ち調査も実施する。

(4)すべての食品の原材料の各段階において流通経路を確認できる制度(トレーサビリティ制度)を設け、情報が不完全なものは一律に使用を禁ずる。

(5)突発事件の対応マニュアルを制定し、食品の安全性をめぐる事故が発生した場合はただちに発動させる。

(6)輸入食品に対しては厳格な検疫・検査を実施し、病気が発生している地域からの食品の輸入を固く禁じて、食品の安全性を確保する。

「人民網日本語版」2008年4月3日

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