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中国のファッション市場に大きな変化
発信時間: 2008-04-03 | チャイナネット

中国連鎖(チェーン)経営協会が2日明らかにしたところによると、2007年中国の衣類、服飾品、ジュエリー、化粧品、スポーツ・レジャー用品などのファッション商品市場が急速に拡大し、特にビジネスモデルに目立った変化が出現した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

過去数年来、北京五輪の開催という巨大なビジネスチャンスに直面して、世界のファッションブランドが中国に相次いで進出し、国内の各種ファッションブランドも次々に誕生した。各地の都市では商業用地でのプロジェクトが相次ぎ着工し、ショッピングセンター、専門店、卸売市場、オンラインショッピングセンターなどが続々とオープン。ファッション商品の各種販売ルートは消費者を引き寄せるためにあらゆる知恵を絞った。

ビジネスモデルについては、これまでは取次業者や代理販売業者を経由して市場に進出していた一部の国際有名ブランドや国内一流ブランドが、「小売市場の掌握」や「代理販売権の回収」などの戦略を実施し、流通販売モデルの選択や小売販売拠点の設置などをますます重視するようになってきた。同時に、一部の有名ブランドは継続的に投資を拡大し、末端の小売販売拠点の規模がますます拡大し、「大型店化戦略」が顕在化してきた。このほか資本市場でブランドの知名度が高く、市場における専門度の高いファッション商品のチェーン企業が誕生したことが、昨年には大きな話題となった。

同協会の責任者は「ファッション消費市場の表面的な隆盛の影には多くの問題が横たわる」と指摘し、(1)国際的ブランドと比較して、中国ブランドは文化的蓄積が足りず、デザインが古くさく、販売ルートは立ち後れており、末端の小売販売拠点の把握力が弱いなどの問題があり、国内企業はこうした問題に悩んでいる(2)中国ブランドはリソース不足で、どこの百貨店やショッピングセンターでも同じ商品が並んでおり、真の多角的経営は難しい(3)中国ブランド企業は新しい技術や資本市場を合理的に利用した創造と拡大の面でなお初歩的な段階にある――ことなどを挙げた。

「人民網日本語版」2008年4月3日

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