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「現地化」一周年を迎える外資系銀行 |
発信時間: 2008-04-07 | チャイナネット |
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約一年前の2007年4月2日、4つの外資系銀行――東アジア銀行、シティバンク、香港上海銀行(HSBC)、スタンダートチャータード銀行の中国大陸部法人が上海市で開業し、外資系銀行の中国法人化プロセスが新たに切り開かれた。 法人化した外資行は何を行ったか。外資行の法人化をどのようにみるか。こうした問題について考えるため、法人化した外資行を上海で取材した。 「現地化」が外資行の大規模発展を促進 スタンダートチャータード銀行中国エリアの曽璟セン主席執行総裁兼董事会常務主席は「法人化は『身分証明書』を新たに取り替えたに過ぎないことだが、われわれにとっては大変意義のある象徴的な出来事だった」と話す。 この「象徴的」というのは、外資系銀行が中国法人化を通じて「現地化」を実現したことを意味する。 東アジア銀行中国法人の張偉恩副行長(副総裁)は「これまでも人民元業務を扱ってきたが、多くの場合1件当たり100万元以上の大型取引であることを要求された。だが現在は人民元小売業務を扱えるようになり、中国大陸部での業務申請もより簡便になった」と話す。 現在、法人化外資行を利用し、行き届いた細やかなサービスを受ける人がどんどん増えている。 現地化により国内銀行と同様のさまざまな恩恵を受けるようになった外資行は、拡張ペースが大幅に加速した。いずれの法人化外資行も通常の規模を超えて大きな発展を遂げている。 HSBC中国法人の翁富沢行長(総裁)兼行政総裁の説明によると、2006年末現在、HSBC中国エリアの従業員数は2990人だったが、現在は4900人を上回り増加率は60%を超えた。 シティバンク中国法人の黄暁光行長は「これまでシティバンクでは多国籍企業を対象とした業務が中国現地での業務を上回っていたが、現在では中国業務と多国籍企業業務の割合は6対4になった」と驚きの声を挙げる。 この1年間に、スタンダートチャータード銀行の中国国内ネットワークは15カ所増え、従業員数も約2千人から約4千人に倍増した。 *セン:「玉偏」に「旋」 |
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