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強まる人民元、弱まる香港ドル
発信時間: 2008-04-11 | チャイナネット

香港を訪れる大陸部の観光客は、人民元を香港ドルに両替して買い物などをするので、人民元レート上昇は彼らにとって「朗報」だ。今月5日に清明節(お彼岸に相当)連休を利用して香港を訪れた北京市の徐さん夫妻は、香港島南端の赤柱大街で午後の一時をのんびりと楽しんだ。香港訪問はこれで3回目だという。夫妻は「香港の色とりどりの夜景や、選ぶのに迷ってしまうブランドショッピングが大好きだ。濃厚でおいしいミルクティーもある。これに加えて、人民元の対香港ドルレート上昇で、思い切り金を使えるようになったことも嬉しい」と話す。

徐さんによると、2003年に初めて香港に来た時、人民元を受け取りたがる店はなく、両替店を探して人民元を香港ドルに両替した。今では銀聯カードが使えるようになって便利なことに加え、人民元と香港ドルの価値が逆転し、人民元1元で約1元1角の香港ドルに両替出来るようになった。現在香港の物価は以前ほど安くはないが、レート上昇を考慮すると、やはり大陸部よりかなり安い。特に化粧品とブランド品が安い。夫妻は今回の訪問で、ブランドバッグ数個とデジタルカメラ1台を購入し、化粧品もあれこれ買い込んだという。

徐さんは「大陸部では物価が飛ぶように上がり、人民元の価値が下がっているが、香港で人民元を使えば価値が上昇する。香港でのショッピングは品物がよく価格は安く、大陸部でのインフレを帳消しにしてくれる。これほど楽しいことはない。人民元がさらに値上がりすれば、また香港に来るつもりだ」と話す。

「人民網日本語版」2008年4月11日

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