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競争の中で成長してきた民営企業 |
発信時間: 2008-04-21 | チャイナネット |
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競争が成長を促す
1999年前後に、ポリ塩化ビニルのパイプ製品が登場した。この新材料が、一部の鋳物のパイプ製品に取って代わり、伝統的な鋳物のパイプ製品の市場でのシェアを圧迫したため、競争は非常に激しくなった。
農民が建てたこの工場は、大きな衝撃に見舞われた。「当時、父は体調が悪く、能力も知識も限界に達していたので、それ以上やって行くのは難しく、工場を私に譲ったのです」と胡さん。 工場を引き受けた当時、胡さんは単に「金を稼ぐ」ということばかりを考えていたのではなかった。都会化が進み、鋳物のパイプは大きなニーズがあった。しかも、ポリ塩化ビニルのパイプ製品より堅固で耐用年数が長いという特性があり、自分の工場は生存と発展のチャンスがある、と胡さんは考えた。
激しい市場競争こそ、民営企業の経営者にとって最良の「先生」である。市場のニーズの発展や変化にともなって、民営企業家たちは、これまでの農民意識と近視眼的な行為を徐々に克服していった。工場も次第に品質管理システムや技術規格化、アフターサービスなど、現代企業の管理方式を取り入れた。管理やデザイン、技術、販売などさまざまな分野で専門の人材を招聘し、設備を更新し、新製品や新技術を研究開発し、多元的な製品で市場を占領した。
このほど胡さんは、工場の鋳造炉を改造し、粉塵汚染を効果的に低下させた。「環境を汚染すると、工場のイメージや発展に直接影響します。たとえコストが大きくなっても、私たちは環境保護に力を入れなければなりません。これは企業の生存、発展に関わることなのです」と胡さんは言っている。
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