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預金準備率、再び引き上げの背景
発信時間: 2008-05-14 | チャイナネット

国家統計局が12日、今年4月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比8.5%上昇したと発表したことを受けて、中国人民銀行(中央銀行)は即日、今月20日から各種金融機関の人民元建て預金の預金準備率を0.5ポイント引き上げることを決定した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

中央銀行が金利を引き上げるのは、これで昨年から14回目で、今年に入ってからは4回目になる。引き上げ後の準備率は16.5%という高い水準になる。あるアナリストによると、現在、資金の流動性の圧力が軽減されない状況の中で、再び準備率を引き上げるのは、中央銀行が通貨引き締め政策を実施していることの現れだ。

中央銀行の12日の発表によると、準備率の再引き上げは、銀行システムにおける資金の流動性管理を強化し、資金貸付の合理的な成長を導くのが狙いという。

中国社会科学院の彭興韻さん(専門は金融)は「今年第1四半期(1~3月)の外貨準備の伸びは予想を上回り、これにより市場における資金の流動性が高まった。預金準備率の引き上げにより、市場の通貨供給量をある程度減少させることが可能」と話す。

彭さんによると、4月の資金貸付に関するデータはまだ公表されていないが、資金貸付の伸びによる圧力は第1四半期を上回ることは確実で、中央銀行の今回の措置はその影響を未然に防ぐためのものといえる。

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