招商銀行が2日に公開した情報によると、同銀行は香港永隆銀行の買収で、6月2日には引き続き、証券の取引を停止することにした。ある情報筋によると、招商銀行と永隆銀行は5月30日、すでに買収協議の締結を済ませており、招商銀行は一株あたり156.5香港ドルで、永隆銀行有限公司(Wing Lung Bank Ltd.)の発行済み株式53.1％を買収することとなった。「上海証券報」が伝えた。

招商銀行は、今年3月、工商銀行、オーストラリア・ニュージーランド銀行などの其の他の競争入札者との第一回目の競争入札において失敗。この後、その財務顧問であるJPモルガンの仲介により、招商銀行の管理層は、永隆銀行の創業者である伍氏一家と連絡を取ることに成功、明確な提携の意図を示した。

ある関係者によると、招商銀行が一回目の入札で買収失敗したにも関わらず、再度その買収劇を打って出たのは、招商銀行の永隆銀行買収に対する強い希望があっただけでなく、永隆の経営者交代後の将来を見据えた永隆銀行の管理層の思惑があったからに他ならない。