第4回中米戦略経済対話をめぐる公告の中のある項目が注目を集めている。それは、中国は関連の慎重な監督管理の原則に従い、条件を満たした外資系企業が株式や預託証券の発行を通じて中国の証券取引所に上場することを認めると同時に、条件を満たした外資系法人銀行が人民元建て劣後債を発行することを認めるというものだ。これにより外資系企業が大陸部証券市場への参入を認められることになる。「広州日報」が伝えた。
外資系企業の参入が大陸部証券市場にもたらす影響は、市場の資金調達機能の国際化にとどまらない。これにより中国証券市場と国際金融市場との体制的連携が加速し、未来の証券市場の総合的な価値体系や評価基準に大きな影響を与えることが予想される。
忌憚なく言えば、現在のA株市場の低迷状態をみると、今回のニュースは市場を好転させるよいニュースではない。第一に、外資系企業の上場はA株市場の資金調達圧力が一層増大し、市場の融資圧力の判断における不確定性が増すことを意味する。関連の操作細則が整っていないため、外資系企業の資金調達規模を正確に見積もることは難しく、このことが市場の資金面での圧力に対する投資家の懸念を強めている。第二に、海外市場と大陸部市場とでは全体的な価格評価水準に大きな隔たりがあり、このことがA株市場の価格水準の向上を制約するとみられる。
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