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金持ちへのイメージ調査、「人生のモデル」も強い不信感
発信時間: 2008-07-03 | チャイナネット

7つの資質が必要

中国経済が急速に発展し、金融資産が増え、資本市場が活発化すると、中国人の富豪が次々に誕生した。「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなった」とも言われる。ここ数年間は、富の分配に関する論争も続いている。人々が疑念を抱くのは富そのものにではなく、付随的に生じる社会的不公平の問題に対してだ。回答者の84.54%が「今の社会は、金持ちに与えられたチャンスが貧乏人よりはるかに多い」とみており、「金持ちも貧乏人も機会は均等」とする人はわずか3.3%に過ぎなかった。

金持ちが高い得点を取れるのはどの面だろうか。たとえば「金持ちには社会的責任感があり、社会の精神的リーダーである」とした回答者が40.3%に上ったほか、「文化的で誠実、合法的に経営活動を行っている」(21.11%)、「慈善行為を喜びとする、社会の慈善活動家」(17.47%)、「社会的成功のモデル、若者の模範」(12.61%)といった見方が上がった。

ある回答者は「金持ちは気ままに引き受けていい称号ではない」と述べ、金持ちが備えるべき7つの資質を挙げた。(1)優れた伝統的・文化的資質(2)極めて強い社会救済の願望(3)法律を遵守し、節度をもった金銭獲得能力(4)企業を社会への恩返しのルートと考える人生観(5)金銭を精神的な活動の副産物とみなし一線を引く態度(6)金銭で資本力をひけらかしたりしない脱俗的な精神・態度(7)自分が生み出した精神的な富を後世に伝えることを、物質的な富を伝えることより重視する態度――の7つだ。

またある論者は「政府は権力の遂行を規範化し、法律に基づく行政を徹底し、官民の癒着や権力の横暴を減らし、根絶すべきだ。こうしたことが役人イメージや金持ちイメージを救済することにつながる」と話す。

知恵を絞り、苦労を重ねて富を手にした人には、自分のために金を使うそれだけの理由があり、使いたいように金を使っている。だが富が増えるほど責任も重くなるということを、彼らに注意しておかなければならない。

「人民網日本語版」2008年7月3日

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