オンライン管理で実情把握
国家外貨管理局によると、海外資金流動の監督管理を強化し、外貨の受け取り・決済と実際の輸出との一致を確保するため、国家外貨管理局・商務部・税関総署はこのほど、「輸出外貨受け取り・決済オンライン審査弁法」を共同で発布し、輸出による外貨の受け取りと決済に対するオンライン審査・管理を14日から行うことを決定した。
今後開始されるオンライン審査により、輸出企業による外貨の受け取り・決済の状況と税関における貨物通過状況を簡単に照合することができるようになる。「貿易」の名目で行われている資金流入の実情を確かめ、外貨の受け取り・決済と実際の輸出の一致を確保するねらいだ。同弁法の規定によると、輸出企業は受け取った外貨(前受金含む)をまず、企業の輸出受け取り外貨審査待ち口座に振り込む。企業が同口座を通じて資金の外貨決済や移転の手続きをする際に、銀行は上記オンライン審査システムへの登録を行い、具体的な貿易種別の外貨受け取り額範囲内で受け取り外貨への確認を行う。
輸出外貨の審査に使われるこのオンラインシステムは外貨局・商務部・税関などの部門が、1998年の輸入外貨支払いにネットワークを利用した経験を参考にし、中国電子税関に基づいて構築したもの。電子情報とネットワークを利用した審査により、従来の紙製証明書による審査を一新し、輸出による外貨受け取り・決済の監督管理を実現した。銀行と企業の業務は利便化され、時間の節約と効率の向上にもつながり、より効果的な監督管理が可能となる。
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