繊維業界の権威筋は9日、繊維製品ならびに関連上流業界の輸出税還付率の調整政策が確定、政府は時機を見て同政策を発表する見通しを明らかにした。同政策は早ければ今月下旬に発表される模様だ。「新京報」が伝えた。
この権威筋によると、繊維製品の輸出税還付率は2%、アパレル製品は4%それぞれ引き上げられるほか、繊維製品の主要原料であるビスコース繊維は10%引き上げられるという。
公開資料によると、ビスコース繊維の輸出税還付率が10%引き上げられた場合、ゴム長・短糸の5月度輸出総額3371万9400ドルを基準に計算すると、今年下半期のビスコース繊維輸出額は約2億231万6400ドル、同業界に直接もたらされる利潤額は2023万1600ドルに達する見通し。
招商証券アナリストの李陽氏は、株式市場での化学繊維セクターの活況は、好材料の刺激を受けた結果だと分析している。
業内アナリストはしかし、政策面材料が資本市場にもたらす刺激に対して、慎重な見方を崩さない。政策面での支援は、業界の市況動向にある程度有利となるが、それは短期的なものに過ぎない。業界は業界の構造調整によって回復するものであり、根本的変化が前提となる。繊維輸出業の立ち直りは、政策調整による影響を経た後、業界の苦境のおおもとを理解し、それを乗り越えることから始まる。
「人民網日本語版」2008年7月10日 |