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ADB副総裁「先進国は一層の責任を担うべき」
発信時間: 2008-07-11 | チャイナネット

アジア開発銀行(ADB)の金立群副総裁はこのほど「気候変動問題において先進国は、実際の行動に出て、一層の責任を担うべきだ。発展途上国に責任を転嫁してばかりではいけない」と指摘した。

金副総裁は「先進国は温室効果ガスの排出に主たる責任を負う。現在、先進国は1人当たりの排出量で発展途上国を遙かに上回っている。世界自然保護基金(WWF)のデータは、世界人口の13.5%を占めるに過ぎない主要8カ国(G8)が、世界の温室効果ガスの39%を排出しており、歴史的な累積排出量では62%を超えることを示している。したがって先進国には、排出削減において率先して実際の行動に出る責任と義務が、なおさらにある」と述べた。

また「現在の国際分業体制の中で、加工製造業を主に担っているのは、工業化の途上にある発展途上国だ。だが、これらの国々で生産された製品のかなりの部分は、最終的には先進国で消費されている」と指摘。「これはちょうどコックと客の関係のようなものだ。朝食を食べたのは客なのに、それを調理したコックが温室効果ガス排出の責任を負うというのは、明らかに不合理だ」と、比喩を挙げて説明した。

「人民網日本語版」2008年7月11日

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