最近、上海の投資家が米国で不動産を購入しているとの噂が流れている。ある情報によると、現在、米国不動産市場は大暴落の時期を迎えており、20万~30万ドルほど出せば別荘が購入できる。かねてより投資の習慣をもつ上海人はこの機会を捉えて、米国不動産市場で安値買いを試みている。「国際金融報」が伝えた。
ウォール街のあるアナリストは「今年の米国市場は極めてひどい状況だ。連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)がだめだとしたら、グローバル金融市場はいうまでもない」と話す。このほど投資家のジョージ・ソロス氏も、ファニーメイと連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が直面している危機は、現在の金融動乱の一幕に過ぎず、これで幕引きではないとの見方を示した。ファニーメイとフレディマックはいずれも、米国会が住宅ローン市場の資金流動を保障するために、法律に基づいて設立したもので、米国の住宅抵当市場に大きな影響力をもっている。
両社の株価は先週約45%暴落し、前年同期に比べて累計80%値下がりした。投資家の多くは、両社は大量の融資を受けて、増え続けるローンの未払いによる損失を補填しなければならないとしつつ、大量の融資が株式の価値を下げることを懸念する。あるアナリストの指摘によると、複数のウォール街投資銀行が両社が担保にする住宅抵当証券、および両社の債券を大量に保有しており、すでに損失を出している。
米財務省はこのほど両社の緊急支援策を打ち出し、米連邦準備理事会(FRB)は両社に対し窓口貸出制度の利用を認可。こうした措置を通じて市場の信頼を落ち着かせるのが狙いだ。(編集KS)
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