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2008年北京オリンピックの経済効果
発信時間: 2008-07-25 | チャイナネット

(2)産業構造の調整を促進

中国経済は急成長を維持しているが、それと同時に、発展モデルが根本的に変わっていないことから、大量の投資、大量の消費、大量の汚染物質排出に基づく低効率の発展モデルが、資源の利用や環境保護にとって大きな課題となっている。北京市は環境保護・生態保護建設への投資を増やし、産業構造の調整を加速させ、経済発展モデルの転換と生態環境の質の改善を促進してきた。

資源節約型で環境に優しい社会を建設し、経済発展における資源・環境面でのボトルネックを解消するために、国は「第11次五カ年計画(2006~2010年)」発展プランの中で、単位国内総生産(GDP)当たりのエネルギー消費量について強制力をもつ指標を打ち出した。06年の北京市の単位GDP当たりエネルギー消費量は5.25%低下し、全国で唯一、五カ年計画プランの目標値を達成した地域となった。07年には6.04%の低下を達成し、全国で省エネを最もよく遂行した地域となった。こうした動きの背景にある重要な原因は、五輪開催という機会を利用して、産業構造の調整を加速させ、省エネ・汚染物質排出削減を積極的に推進したことだ。たとえばエネルギーを大量に消費し、大量の汚染を発生させる産業の発展を制限し、鉄鋼企業や化学工業企業を計画的に移転させ、山間地区の小規模炭坑をほぼ全て閉鎖した。五輪に関連する第三次産業の発展を奨励・指導し、金融・保険、ビジネスサービス、現代型物流、情報伝達、不動産、観光・展示会、文化・スポーツなどの産業が主導する現代型サービス業シス

テムを構築した。北京市の第三次産業生産額が同市のGDPに占める割合は、02年の61.3%から07年は72.1%に達した。また北京市は循環型経済の発展に力を入れ、技術の進歩を加速させて、省エネ・汚染物質排出削減の目標達成を推進している。五輪経済が産業に与えるさまざまな影響を十分に利用して、産業構造の調整ペースを加速させ、経済発展モデルの転換を推進する。これは北京五輪経済の大きな貢献の一つだ。

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