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2008年北京オリンピックの経済効果
発信時間: 2008-07-25 | チャイナネット

(3)地域経済の発展を推進

北京五輪は一連の新たな記録を生み出す可能性がある。たとえばマスコットの数や売上高が歴代五輪中の最高に達し、市場開発による収入が新たな水準に達し、競技場建設の規模や水準が世界のトップレベルに達する可能性がある。聖火リレーでは、最多のランナー、最長のリレー時間とリレー距離、最高海抜のリレー区間の4つの記録をうち立てる見込みだ。

国は五輪開催準備の過程で、五輪経済の作用を最大限に拡大させようと努力してきた。より多くの都市に協力を呼びかけた結果、開催都市として、主催都市の北京市はもとより、ボート競技が行われる山東省青島市、馬術競技が行われる香港、サッカー予選が行われる上海市、天津市、遼寧省瀋陽市、河北省秦皇島市が名を連ねるに至った。これら7都市で基本的に三大経済圏をカバーしている。三大経済圏とは、上海を筆頭とする長江デルタ経済圏、広州を筆頭とする珠江デルタ経済圏、北京・天津を筆頭とする環渤海湾経済圏のことで、中国経済の30年にわたる持続的急成長を牽引してきた中心的な地域だ。より多くの都市への協力呼びかけは、各都市が五輪を機に経済発展を果たすのにプラスになっただけでなく、これらの都市の世界的影響力の拡大にもプラスになった。

北京五輪を開催する7都市では、開催準備を通じて都市や地域の発展が促進された。具体的な成果として次の3点が挙げられる。

(1)都市インフラの水準が向上した。五輪のスムーズな開催を保障するため、関係都市は都市改造に力を入れ、都市インフラ投資を拡大し、都市インフラの水準を向上させた。

(2)地域の産業構造の水準が向上した。五輪は、地域の建築・建築資材業、環境保護産業、情報産業、文化産業、スポーツ産業、メディア・広告産業に商機をもたらし、五輪開催都市とその所在地域の産業構造調整にとって契機となり、地域の産業構造水準を引き上げ、経済・社会の全体的な調和と持続可能な発展を促進するのにプラスになった。

(3)地域の経済協力を推進した。大規模な五輪投資や五輪関連産業の発展が、大量の原材料や工業製品を必要としたため、開催都市の周辺地域やそれ以外の都市に発展のチャンスをもたらし、さらには地域間の交流や協力が推進されるに至った。

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