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2008年北京オリンピックの経済効果
発信時間: 2008-07-25 | チャイナネット

(4)五輪ブランド戦略を実施

五輪は世界的に注目されるスポーツの盛典だ。五輪の準備・開催を通じて開催国の影響力が高まることは、五輪経済の重要なポイントと考えるべきだ。

五輪は、中国がより一層世界の仲間入りをし、世界に中国をよりよく理解してもらう上で、歴史的なまたとないチャンスとなる。2008年は五輪イヤーであり、中国の改革開放30周年でもある。過去30年に中国の経済・社会は発展し、極めて大きな成果を挙げた。だが中国の急速な発展が世界にとりどのような意味をもつかについては、世界中でさまざまな議論が繰り広げられている。中国は特色ある、高水準の五輪を開催して、中国の平和的発展が調和の取れた世界を建設する上での重要なパワーであることを世界の人々に理解してもらおうとしている。こうしたことの影響が経済発展に及ぼす促進作用は軽視できない。なぜなら開催国や開催都市のイメージアップは、投資の伸びや観光経済の発展を直接的に促進し、投資環境の改善をさらに推し進め、一連の投資や消費活動をもたらし、さらには大量の商機を生み出して、経済成長を促すからだ。

五輪は開催都市のブランドイメージをうち立て、中国企業の世界進出にチャンスをもたらす。五輪がもたらす世界的なブランド効果を十分に開拓するために、北京市はプロジェクト入札、企業コンサルティング、海外でのPR活動、国際交流などの機会を十分に活用して、北京の新しいイメージを世界にアピールし、都市ブランドを形成してきた。中国は現在、経済規模が世界4位の経済大国だが、ブランド面では「小さい国」だ。北京五輪は中国企業が世界に進出し、世界にアピールし、ブランド戦略を推進する上で最良のプラットフォームになる。

実際には、五輪関連都市のインフラや競技場の建設などが、経済成長に与える直接的な牽引効果は限定的だ。こうした有形の影響と対比的に、五輪が主催国の経済発展環境、開放度、評価、イメージに当てる無形の影響は、より長期的かつより価値あるものだ。現代経済学では、人々の心理的な期待や変化が経済成長に与える影響をますます重視するようになっている。北京五輪の開催は、中国国民の心理的期待感を高め、中国経済の持続的で急速な成長を推進する要因の一つとなっている。

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