(3)電子商取引
▽電子商取引経済:五輪消費が急速な伸び
電子商取引(Eコマース)の発展は現代型物流配送システムに支えられている。交通・物流産業が五輪経済を契機として急速な発展を遂げているのに伴い、B2B(企業間取引)市場は独自の物流・倉庫・配送システムを発展させつつある。五輪を追い風として、2008年は中国の物流業および電子商取引が大きく進展する年になるとみられる。ある専門家によると、過去数年間のキャンペーンを経て、電子商取引は現在、急成長の段階に突入しており、黄金期が到来したともいえる。ベンチャー投資の潮流、起業の方向性、今後の上場機会はすべて電子商取引、特に旅行のネット手配、インターネットショッピング、電子決済などの分野に集中することが予想される。五輪開催期間には多くの外国人観光客が中国を訪れることから、ネット旅行に新たなニーズが生まれた。五輪のビジネス促進作用は主に、ショッピングや消費行動などに表れる見込みで、北京市内の商店は五輪期間に消費のピークを迎え、ネットショッピング、電子決済も成長のピークを迎えることが予測される。中国銀行の朱民副行長(副総裁)によると、五輪は中国の銀行業界に重大なプラットフォームを提供した。
五輪が銀行関係者に管理やプロセスの改善を迫ったことにより、情報技術(IT)が全面的にレベルアップし、最終的に銀行業界のコア競争力が強化された。
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