米国金融市場の動揺が激しくなる中で、中国銀行業界の監督管理機関である中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の責任者は18日、「銀監会は米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの焦げ付き問題で明らかにされた問題点と教訓とを非常に重視し、今回の動揺の今後の推移を見守って、これまでにリスクの警告を度々発してきた。また銀行業を取り扱う金融機関に対し、国内・海外のマクロ経済情勢の変化に注意するとともに、リスクコントロールに注意するよう呼びかけてきた」と述べた。「上海証券報」が伝えた。
同責任者によると、商業銀行がこれまでに公開した状況報告によると、一部の商業銀行は投資で損失を出す見込みだが、各行は保有する資産のリスクに十分な備えをしている。銀監会によれば現在、中国経済は安定的で急速な運営状況にあり、米金融市場の動揺は中国銀行業の基本的な側面に大きな影響を与えることは考えられない。さきに銀監会は各銀行に対し、リーマン・ブラザーズとメリルリンチへの投資に関連した資産の状況を報告するよう求めた。各行は取引の種類ごとに、両社に関連した取引の状況とリスクの状況を報告すると同時に、両社のその他の業務の関連したリスクの管理・対応措置、リーマン・ブラザーズの経営破綻後の関連資産の保全措置などについても報告した。
銀監会はこのたびの問題発生後に初めて各銀行にリスク情報の報告を求めたのではなく、商業銀行の定期報告メカニズムは順調に機能している。
「人民網日本語版」2008年9月19日 |