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グローバル化のために甚大な代価を払い始めた中国
発信時間: 2008-10-17 | チャイナネット

金融問題の影響で、米国の経済が深刻な衰退期に迎えることは疑いようのない事実だが、米国の輸入業者や消費者が中国製品の質や安全性を懸念するかどうかは別として、中国製品に対する米国市場のニーズは下がり続けている。人民元の値上がりやインフレ、人件費、コストの上昇などを抱えている中国製造業にとって、これは泣き面にハチのような打撃ではないだろうか。

中国は近年、グローバル化によってもたらされた様々なリスクに直面している。グローバル化で苦い経験をした中国企業も少なくない。例えば中国の国営企業による米国でのM&Aを、米国の政治家や利益集団は断固として拒んでいる。彼らは米国の安全という理由で、たやすく米国市場に進出する中国の企業を拒否しているのだ。

またアフリカやラテンアメリカなど、発展途上国で市場を開拓する中国の企業や個人も、現地の流動的な情勢や武力衝突、拉致、海賊、拉致などのリスク、西側を拠点とするNGOの非難に直面している。

その最も典型的な例がダルフール紛争だろう。米国やヨーロッパの一部の組織は、ダルフール問題をスーダン地域で投資、経営する中国の会社と結びつけ、いくら中国が反駁しても二つの事柄を切り離さない。

中米両国の共通利益がますます多くなるにしたがって、米国政府は中国により多くの国際的な責任を担うよう要求し始めた。米国の金融危機は、中国の証券投資に大きな打撃を与え、中国はウォール街が主導したグローバル化のために、甚大な代価を払っている。海外で中国の多くの利益が巨大なリスクにさらされる今、中国の人々はもう一度、グローバル化を考え直すべきではないだろうか。

「チャイナネット」2008年10月17日

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