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農業の安全にとって脅威となる外資の独占
発信時間: 2008-10-24 | チャイナネット
(4)2つの不均衡解消
 中国統計年鑑の「中国人の一人当たり食物消費構造の変動分析」によると、1978年から2006年にかけて、食用植物油の年平均消費量は1.6キロから6.7キロへと5.19倍も増加し、その後も増加傾向は続いている。

 食用植物油の需要の伸びとは反対に、国内の油料作物の栽培面積は減少を続け、自給率がどんどん低下している。原料の60%以上を輸入に頼り、自給率は国際的な安全警戒ラインを下回っており、みるべき安全保障の戦略もなく、戦略的備蓄も極めて少ない。

 ある関係者によると、こうした状況が出現した根本的な原因をさぐると、中国が長期にわたり抱いてきた穀物産業への誤った認識や、誤った認識に基づいて打ち出された産業政策などに原因があるといえる。大豆と食用油の危機の根本的な原因は、中国の油料作物の品種と栽培構造とのアンバランスにあり、また国の食用油の安全保障戦略に潜む根本的な問題点にある。国は穀物と油料作物に対する認識と関連政策の偏りを改め、国内での油料作物栽培品種の多様化を土台として、生産量、生産額、植物油抽出率が高い品種を重点的に栽培し、国内の大手メーカーを支援して、国際メジャーによる独占局面を抑制し、うち破り、油料作物栽培品種の偏りと国際メジャーによる独占という、二つの構造的アンバランスを解消していかなくてはならない。

 「人民網日本語版」2008年10月24日
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