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▽オンラインショップ開設に潜むリスク
上海市党委員会宣伝部と上海市労働・社会保障局は今年7月、創業者を対象に共同アンケート調査を実施した。これによると、上海の創業者の8割以上がインターネット関連創業の将来性を高く評価しており、「オンラインショップの開設」が従来の店舗開業に比べ、よりメリットが大きいと考えている。ここでのメリットとは、実際の店舗が不要、開店条件が少なく、自主的な選択範囲が広く、空間的・時間的制約を受けないことなど、コスト・リスクともに低いことだ。
オンラインショッピングによってもたらされる従来の生活パターンの変貌ぶりは、ますます顕著になっており、産業チェーンがどんどん増加・拡大している。しかし、オンラインショップの開設がひとつの経営行為である以上、それに伴うリスクも避けられない。大学生の創業者にとって最大の難関は資金不足で、オンラインショップ経営の失敗率が高く、利潤も少ない。
正望咨詢の調査報告によると、オンラインショップサイト販売者の月収は、「800~1500元」が42.7%、「1500~2000元」が30.5%だった。つまり、約4分の3(73.2%)の月収は2千元以下で、6千元以上に達しているのはわずか1.3%にとどまった。
中国消費者協会の統計データによると、インターネットショッピングに関する苦情はずっと「上位」を占め、しかも、年々上昇傾向にある。2007年の苦情件数は前年同期比5.6%増の8197件、今年上半期は同比21.7%増の4278件に達した。
「人民網日本語版」2008年11月06日 |