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経済国際化へ「3つの認識問題の解決必要」専門家
発信時間: 2008-12-25 | チャイナネット

中国社会科学院(社会科学アカデミー)財政・貿易経済研究所の裴長洪所長はこのほど、広東省広州市で開催された中国経済国際化(広東)サミットフォーラムと中国対外経済貿易企業協会の第2回ハイレベルシンポジウムに出席した際、「中国経済の国際化には3つの認識の問題を解決しなくてはならない」と指摘し、次のように述べた。

第一の認識とは、中国経済は内需と外需をともに重視する方針を堅持すべきということだ。広東省についていえば、外需を主体とすべきだ。

第二の認識とは、輸出貿易に引き続き新しいチャンスがあるということだ。現在、中国の輸出増加ペースが直面する問題には、外的要因によるものもあれば、内的要因によるものもある。第一に、政策的要因によって人民元レートの上昇ペースが加速している。第二に、輸出増値税(付加価値税)の還付率調整のペースが加速している。第三に、加工貿易政策の調整が不適切で、加工貿易の増加ペースが鈍化している。海外からの需要は鈍化したが、海外需要の鈍化は中国の輸出増加にチャンスがないこととイコールではない。現在の状況下で、中国は引き続き貿易の伸びを高く重視すること、特に輸出貿易の伸びを重視することが必要だ。

第三の認識とは、経済のモデル転換には「足し算」が必要だということだ。第一に、人材資源の集積、資金の導入、サービス製品輸出に基づく新しい開放型の経済システムを形成する必要がある。第二に、その他の資源的要素を導入し、国内・国外資源の配置を最適化した、資本の輸出を行う新しい開放型の経済システムを形成する必要もある。広東省では一般商品の取引センター形成が必要なだけでなく、一連の重要商品の取引センター形成も必要だ。石油、穀物、技術、環境などだ。非常に重要な商品の取引センターを形成しなければ、資源配置の最適化は達成できない。

「人民網日本語版」2008年12月25日

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