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2009年、中国経済に直面する4つの難関
発信時間: 2008-12-29 | チャイナネット

2009年、中国マクロ経済の最大の挑戦は、「ハード・ランディング」--つまりGDP成長率が7%以下に落ち込むこと--を回避できるかどうかにかかっている。専門家によると、中国経済が「ソフト・ランディング」を実現する可能性のほうが「ハード・ランディング」の可能性よりも高いものの、中国経済は4つの難関に直面するという。広州日報が伝えた。

▽景気刺激政策の影響にも限りがある

中央が打ち出した景気対策の4兆元の投資(GDPの15%に相当)と、地方政府による18兆元の投資プランはGDPに2--3ポイント貢献するだろう。しかし、格付け会社「ムーデイス・インベスターズ・サービス」は、中国政府が今後数年で実行する巨大な景気刺激計画の中国における影響には限りがあるとしている。全世界の経済が徐々に衰退するため、4兆元の財政投資も輸出の低下を抑えるのは難しく、また、製造業の受ける打撃に対処するのは難しい。

▽デフレとインフレが交互に出現

多くの専門家が、来年上半期に中国でデフレが出現、下半期には今度はインフレの圧力が増大すると見ている。JPモルガン・チェースの中国区チーフエコノミストのキョウ方雄氏は、来年PPI(生産者物価指数)はマイナス3%、CPI(消費者物価指数)は最大でも1%となるだろうとしている。上半期にはCPIはマイナスとなる可能性があり、このことは消費者の買い渋りを招く。最終的なCPIがプラスとなると予想されるのは、中国政府が水、ガス、電気などの価格を引き上げるなど、政策上の調整を行うと思われるからだ。またマクロコントロールは投資牽引型なので、現在一部の投資品の国内価格は下げ止まり、反発を見せており、石炭やローエンド(低価格)鋼材などは最近売れ行きが好調となっている。来年の第2四半期以降、PPIはCPIよりも先に高くなり、来年下半期に中国はインフレの圧力に直面する。

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