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外資系企業とともに発展する国内部品企業
発信時間: 2008-12-30 | チャイナネット

「クボタ」の田植機は中国各地の農村で活躍している(新華社)

「五ゲン主義」を学ぶ  

日本の農機具メーカーの中で、「クボタ」がもっとも早く、中国に進出した。1957年11月、王震・農墾部部長(大臣)が中国農業代表団を率いて日本を訪問したが、そのとき、「クボタ」製のハンドトラクターを持ち帰った。

1998年、「クボタ」は江蘇省蘇州の工業パークに農業機械工場を設立した。中国に工場を設立した外資系の中では、早い方ではなかったが、中国の農業機械市場が急速に発展する中で、政府の補助金も出て、短期間に売上げを伸ばした。2006年には、「クボタ」蘇州工場は、年産5000台の刈取り機を生産したが、これに伴って「南京熊猫機電公司」も3500万元の部品を「クボタ」に納入した。

「クボタ」の管理方法の特徴は「五ゲン主義」と言われる。それは「現場」「現物」「現実」の三つの「現」と、「原理」「原則」の二つの「原」である。「現実」を考えるには、「現場」に行き、「現物」を通して、「原理」と「原則」を基準にして対比を行う、という考え方だという。

「クボタ」蘇州工場の中居俊雄・総経理は自ら「南京熊猫機電公司」へ出向いて、「五ゲン主義」の管理方法を指導した。その結果、加工工程の改善やデータ化などを通じ、製品の一次合格率が92%から98%に上がり、生産効率も10%上昇した。

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