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世界の自動車メーカー、中国での合弁がさかんに
発信時間: 2009-02-10 | チャイナネット

欧米の自動車工業が金融危機で衰退する中、自動車産業は世界的な版図書き換えの時期を迎えつつある。北汽福田汽車は1月29日、独ダイムラー社とベルリンで商用車に関する協力合意を結んだ。ゼネラル・モーターズ(GM)も一汽自動車とまもなく「一汽GM軽型商用汽車有限公司」を設立する予定で、関連部門の審査はすでに通過している。中国では今年、自動車メーカーの合弁の波が起きつつある。世界の大型自動車メーカーは現在、生産能力を中国に移動させ始めている。こうしたプロセスは、中国の自動車メーカーにとってチャンスなのか、それとも落とし穴なのだろうか。「北京商報」が伝えた。

中国に進出する世界の自動車メーカー

中国の自動車産業での合弁プロジェクトは30年前からすでに始まっていた。だが1930年並みの金融危機に世界が見舞われたことで、世界の大型自動車メーカーは中国での発展計画を本格的に練り始めている。

ダイムラー社は1月29日、一汽福田汽車と「商用車協力協議」を締結した。双方は、各50%ずつの株式比で60億元を投資し、中大型トラックの合弁企業を中国に設立することになる。GMも中国業務の拡大を計画しており、小型商用車メーカーの合弁企業を一汽自動車と設立する構えだ。さらに、フィアットグループと奇瑞・広州汽車・長安鈴木との合弁協力も認可を待つ段階に入っており、来月には結果が公開されることになっている。

統計データによると、世界の自動車産業の新たな調整期にあたって、中国自動車メーカーの成長速度は減速しているものの、中国市場は依然として1000万台近くの売り上げを誇っている。売り上げ台数は2010年には米国を超える勢いだ。世界が羨望する安定した市場を持つ中国は、国外の自動車メーカーが争うターゲットとなっている。

自動車産業に詳しいアナリストの賈新光氏によると、世界経済危機と経済の低迷を受け、GMなど政府の救済を受けている企業も中国業務に資金を投入している。中国自動車市場が持つ潜在力の誘惑は依然として強い。

業界に詳しい筋によると、国内自動車企業が自社ブランド戦略を進め、国内のブランド戦略が合弁企業への依存を脱した時、合弁に参加している外国企業は大きな試練に直面することになる。このことは、協力パートナーを中国に1社しか持たない自動車メーカーにとってはとりわけ大きな問題となる。そのため、中国にもう1社の協力パートナーを作っておくことは非常に重要な課題だ。中国市場で新たな収益を上げることができるだけでなく、欧米で閉鎖された工場を中国に運び、危機下での産業移転を実現することもできる。

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