キーワード３－－「上場会社の再編」

政府関係部門責任者のコメント

証監会の尚福林・主席：今年の重要活動として、現在証監会は上場企業の合併・買収・再編に関する制度と措置を積極的、綿密に調整しており、今年次々に発表する予定だ。上場会社が資本市場を通じて合併・再編でき、透明性を増すようさらにサポート、奨励していく。

代表委員の声

政協委員、上海証券取引所の耿亮・理事長：上海証券取引所はいくつかの措置の実施、または準備に取り掛かり、年内に上場会社の再編・合併、改善、強化を進める。

全人代代表、吉林証券監督管理局の江連海・局長：合併・買収・再編の面においては、もっと企業に合併・買収・再編の重要性をアピールし、また、地方政府に対し多くの提案を行わなければならない。合併・買収・再編の過程においては、一致した市場概念を樹立しなければならない。

記者コメント

上場会社の性質とは証券市場の安定的発展の土台であり、土台の不安定は市場全体の発展をおびやかす。よって、上場会社の質を高めることは中国の資本市場改革と発展の重要な問題となる。また上場会社の合併や再編を進めることにより、弱小会社を再編し、業界全体の発展につながり、上場会社の質を全体的に高める効果的手段の一つであると言える。

キーワード４－－「株価指数先物」

政府関係部門責任者のコメント

証監会の尚福林・主席：株価指数先物の導入は市場構造の改善に有利で、単一市場の構造を変える。証監会は関連作業を積極的に進めている。

証監会の範福春副主席：株価指数先物は3年の準備期間を経て、事前作業は着実に進んでいる。しかしいつ導入されるかは条件を満たすまで待つ必要がある。

代表委員の声

全人代代表、中金所の朱玉辰・総経理：株価指数先物の導入は中国株式市場の単一市場の構造を変え、投資者予想の安定や長期資金の市場への導入にプラスとなるだろう。

記者コメント

リスクヘッジのメカニズムの提供は株価指数の変動を抑えたり、投資家予想を安定させるだけでなく、資本市場がマクロ経済のバロメーター機能を客観的、効果的に発揮することにおいても有利となる。国際金融危機の背景下で行う金融革新は慎重になりがちであるが、間違いを恐れて放棄するわけにもいかず、株価指数先物は導入時間が問題なだけである。