キーワード10－－「4兆元投資」

政府関係部門責任者のコメント

国家発展改革委員会の張平・主任：4兆元の投資は具体的に7つの分野に投下される。民生プロジェクト、三農（農業、農村、農民の問題）、インフラ施設、公共事業、省エネ・環境保護、技術進歩、震災後の再建である。資金の面から見ると、4兆元のうち中央政府は1兆1800億元を引き受ける。残りの3兆元はその他のルートから調達しなければならない。政府は多くのルートからの資金調達を積極的に進める。まず、地方政府が引き受けるべき資金について、中央財政は地方財政に代わって2000億元の地方債を発行する。

代表委員の声

政協委員、中国財政部財政科学研究所の賈康・所長：財政政策にはまだ上乗せ余地があり、投資拡大はその一つで、必要時に4兆元のほかに追加投資できる。その他のどの措置も全面的に調整できる。全般的に、中国はまだ十分な資金的余裕と政策準備があると言える。

全人代代表、中国人民銀行の郭慶平・頭取補佐：全国人民代表大会は、4兆元の巨額投資の監督・管理を人民代表大会の監督・管理の重点活動に組み込むべきである。

全人代代表、清華大学法学院の周光権・副院長：金融危機対策の過程において、政府と社会は力を合わせ、違法に資金を使用するいかなる人や機関に対し相応の処罰を与えるべきだ。そうすることにより、すべての資金が必要なところに使えるようになる。

記者コメント

2月の都市部の固定資産投資の増加幅は予想を上回り、4兆元投資の効果が現れたかにも見えた。しかし、まもなく具体化される投資政策は、重複建設の防止と投資の違法使用に対する監督・管理に重点が置かれる。