「共通認識をまとめて協力を深める」「保護貿易主義に反対する」「地域の金融安定を維持する」「投資の牽引(けんいん)作用を発揮させる」「グリーン経済を推進する」・・・。19日に閉幕したボアオアジアフォーラム2009年年次総会は、「隣国をパートナーとし、互助・協力につとめ、困難をともに克服する」という精神を提唱し、従来の発展モデルを新興経済国が変革することを主張し、重要な共通認識と豊かな成果を得た。温家宝総理は、「(フォーラムが)永遠に消えることのないともしびのように、各国や各企業、世界の人々のために、進むべき方向を照らし出すことを願っている」と述べた。「国際金融報」が伝えた。
▽「行動する中国」を世界が評価
温家宝総理はフォーラム開幕式の基調講演で、「経済のグローバル化によって世界各国の運命は一つにつながっている。国際金融危機が人ごとだという国はどこにもないし、一国でこの危機に打ち勝つことのできる国もどこにもない」と訴えた。
金融危機の打撃を受け、中国でも、経済減速や輸出低迷などの問題が起こった。だが中国政府は、マクロ経済政策の調整をすぐさま決断し、積極的な財政政策と適度に緩和された貨幣政策を取り、安定的で急速な経済発展を促すための総括的な計画をすばやく打ち出した。これらの措置はすでに効果を上げはじめ、第1四半期の経済データは復調の兆しを見せている。
中国人民銀行の周小川総裁はこれについて、「中国経済には回復の兆候があるものの、金融危機との戦いの段階はまだ終わっていない。中国政府は事態の変化に最新の注意を払い、これに応じて政策の調整を行っていく必要がある」と指摘した。
モンゴルのバヤル首相は、金融危機対応のために中国が取った措置について、「世界にとって参考価値を持つ」との評価を示した。
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